視聴率1%台で波紋…欅坂46ドラマ『残酷な観客達』、ファンも「観ていられない」と酷評 


『残酷な観客達』公式サイトより
Business Journal

 欅坂46が主演するテレビドラマ『残酷な観客達』(日本テレビ系)が、あまりにもつまらないと話題になっている。

 毎週水曜深夜(木曜未明)に放送されており、現在は全10話のうち第8話まで終わっている。

2、4、5話では、いずれも1.7%という低視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録している。平日深夜のドラマは録画してあとから視聴する人も多いため、深夜ドラマの視聴率は3%台であれば悪くないといわれるほど、数字を取りにくい。しかも、『残酷な観客達』は動画配信サービス「Hulu」で先行配信していることもあり、深夜放送で低視聴率だからといって、ドラマが見られていないとは一概に判断できない。

 だが、このドラマの主たるターゲット層と思われる欅坂ファンからも、「ひどすぎる」と不満の声が噴出しているのだ。

 ドラマの舞台は近未来の女子高。「プライバシーの保護を優先し、学校では生徒や教師の名前を開示しない」という状況で、生徒たちはお互いを出席番号で呼び合う。そんな学校の中で、ある日突如として女子高生21人が教室に閉じ込められるところから物語は始まる。

 生徒たちの様子はインターネットを通じて世界中に配信されており、そこから脱出するためには、ネットの向こうにいる観客たちから「いいね!」をもらわなければならない。そこで、生徒たちはそれぞれに苦闘しながら課題をクリアしていくというストーリーだ。

 設定自体は、面白そうな気配が漂う。だが、第8話まで観た感想としては、まったく盛り上がる気配がなく、ただ淡々と毎回30分の放送時間が過ぎてゆく。そして、放送終了時に「この30分を返せ」と言いたくなるほどにつまらない。

 その第一の原因は、欅坂メンバーの演技の下手さだ。女優ではないので、演技に期待して観ている視聴者は多くないと思われるが、それでもほぼ全員が台詞を棒読みする、小学生の学芸会レベルで、ドラマに感情移入できないのだ。また、言葉を発していないときに、棒立ち状態で画面に映っていることが多く、シリアスさがまったく伝わってこない。

●視聴者を置いてきぼりにする展開

 また、脚本のまずさも盛り上がらない原因だ。あまりにも展開がわかりにくい。おそらく、謎だらけのままで終盤まで引っ張り、最後に一気にすべての謎を解き明かすことになると思われるが、あまりにも視聴者を置いてきぼりにしている感がある。しかも、第1話から観ていないと、途中からではまったく意味がわからない構成になっている。今までのところ、視聴率は初回の3.1%が最高だが、あと2回でこれを上回ることは難しいように思われる。

 さらに、ナレーションの気持ち悪さも不評だ。ドラマの途中で頻繁に説明をしたり、演者の台詞に相槌を打ったり、このナレーションがどのような立場から語られているのかがわからず、気持ち悪い。実際に、視聴者からも「ナレーションがイライラする」といった批判が相次いでいる。たとえば、第2話で「この物語の中心、17番の生徒が遠くを眺めながら言うから聞いてくれる?」と視聴者に語りかけるなど、「本来、演技で表現するべきところまでナレーションで説明するのが腹立たしい」といった不興を買っている。

 ほかにも、細部の詰めの甘さも不評の要因となっている。たとえば、次のような指摘がされている。

・生徒たちが監禁されているのに、それぞれの家族がまったく助けに来ないのはなぜなのか。
・生徒たちが監禁されている場所に突然、不審者が侵入したシーンがあるが、なぜ簡単に入れるのか。
・長時間トイレすら行けない状況で監禁されているのに、そのような不満が生徒たちから出ない。
・突然ひとりが踊りだした後、音楽もかかっていない状況で、全員がピッタリ同じ踊りをするというのは不自然すぎる。
・何日もメイクが乱れない。
・服ごとプールに入り、次の瞬間には全身乾いた状態でプールサイドにいる。

 このような設定の不自然さのほかにも、収録時に中心人物を演じる平手友梨奈の喉の調子が悪かったため、一部の台詞を吹き替えにするという異例の制作方法も、ドラマのクオリティを下げる要因となっている。

 好きなタレントが出るとなればファンは、そのタレントの演技の上手下手にかかわらずドラマを見るものだが、この『残酷な観客達』においては、多くの欅坂ファンが「観ていられない」と嘆いている。なかには、「音を消してテレビをつけておき、好きなBGMを流すのが、このドラマの正しい見方だ」などと辛らつな意見もある。確かに、欅坂のメンバーの顔のアップは頻繁にあるので、そのような見方をすればイライラすることはないだろう。

 いずれにしても、あと2回ですべての謎を回収し、我慢して最後まで見続けた視聴者を納得させてくれるのか、注視したい。
(文=片野雅美/芸能ライター)



2、4、5話では、いずれも1.7%という低視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録している。


平日深夜のドラマは録画してあとから視聴する人も多いため、深夜ドラマの視聴率は3%台であれば悪くないといわれるほど、数字を取りにくい。

しかも、『残酷な観客達』は動画配信サービス「Hulu」で先行配信していることもあり、深夜放送で低視聴率だからといって、ドラマが見られていないとは一概に判断できない。


 だが、このドラマの主たるターゲット層と思われる欅坂ファンからも、「ひどすぎる」と不満の声が噴出しているのだ。

 ドラマの舞台は近未来の女子高。「プライバシーの保護を優先し、学校では生徒や教師の名前を開示しない」という状況で、生徒たちはお互いを出席番号で呼び合う。


そんな学校の中で、ある日突如として女子高生21人が教室に閉じ込められるところから物語は始まる。


 生徒たちの様子はインターネットを通じて世界中に配信されており、そこから脱出するためには、ネットの向こうにいる観客たちから「いいね!」をもらわなければならない。そこで、生徒たちはそれぞれに苦闘しながら課題をクリアしていくというストーリーだ。


 設定自体は、面白そうな気配が漂う。だが、第8話まで観た感想としては、まったく盛り上がる気配がなく、ただ淡々と毎回30分の放送時間が過ぎてゆく。そして、放送終了時に「この30分を返せ」と言いたくなるほどにつまらない。

 その第一の原因は、欅坂メンバーの演技の下手さだ。女優ではないので、演技に期待して観ている視聴者は多くないと思われるが、それでもほぼ全員が台詞を棒読みする、小学生の学芸会レベルで、ドラマに感情移入できないのだ。また、言葉を発していないときに、棒立ち状態で画面に映っていることが多く、シリアスさがまったく伝わってこない。


●視聴者を置いてきぼりにする展開

 また、脚本のまずさも盛り上がらない原因だ。あまりにも展開がわかりにくい。

おそらく、謎だらけのままで終盤まで引っ張り、最後に一気にすべての謎を解き明かすことになると思われるが、あまりにも視聴者を置いてきぼりにしている感がある。

しかも、第1話から観ていないと、途中からではまったく意味がわからない構成になっている。今までのところ、視聴率は初回の3.1%が最高だが、あと2回でこれを上回ることは難しいように思われる。


 さらに、ナレーションの気持ち悪さも不評だ。ドラマの途中で頻繁に説明をしたり、演者の台詞に相槌を打ったり、このナレーションがどのような立場から語られているのかがわからず、気持ち悪い。

実際に、視聴者からも「ナレーションがイライラする」といった批判が相次いでいる。たとえば、第2話で「この物語の中心、17番の生徒が遠くを眺めながら言うから聞いてくれる?」と視聴者に語りかけるなど、「本来、演技で表現するべきところまでナレーションで説明するのが腹立たしい」といった不興を買っている。

 ほかにも、細部の詰めの甘さも不評の要因となっている。たとえば、次のような指摘がされている。


・生徒たちが監禁されているのに、それぞれの家族がまったく助けに来ないのはなぜなのか。

・生徒たちが監禁されている場所に突然、不審者が侵入したシーンがあるが、なぜ簡単に入れるのか。

・長時間トイレすら行けない状況で監禁されているのに、そのような不満が生徒たちから出ない。

・突然ひとりが踊りだした後、音楽もかかっていない状況で、全員がピッタリ同じ踊りをするというのは不自然すぎる。

・何日もメイクが乱れない。

・服ごとプールに入り、次の瞬間には全身乾いた状態でプールサイドにいる。

 このような設定の不自然さのほかにも、収録時に中心人物を演じる平手友梨奈の喉の調子が悪かったため、一部の台詞を吹き替えにするという異例の制作方法も、ドラマのクオリティを下げる要因となっている。


 好きなタレントが出るとなればファンは、そのタレントの演技の上手下手にかかわらずドラマを見るものだが、この『残酷な観客達』においては、多くの欅坂ファンが「観ていられない」と嘆いている。なかには、「音を消してテレビをつけておき、好きなBGMを流すのが、このドラマの正しい見方だ」などと辛らつな意見もある。確かに、欅坂のメンバーの顔のアップは頻繁にあるので、そのような見方をすればイライラすることはないだろう。


 いずれにしても、あと2回ですべての謎を回収し、我慢して最後まで見続けた視聴者を納得させてくれるのか、注視したい。
(文=片野雅美/芸能ライター)



(出典 news.nicovideo.jp)