「中二病」といえば、思春期独特の自己愛をこじらせて、痛々しい発言や妄想を繰り返してしまう状態を示すネットスラング。「教えて!gooウォッチ」でも「中二病の治療法」という記事を紹介させていただいたが、今回、中学二年生はもうひとつ笑えない問題を抱えがちな時期だということがわかった。
調査を行ったのは、ベネッセ教育総合研究所。小学1年生から高校3年生、約2万1千組の親子を対象に、12学年にわたる学習の実態や変化を調べた。その結果、「勉強が嫌い」な子どもの割合は小学六年生~中学二年生の間で一気に増加し、中学二年生で半数を超えるというデータが現れたのだ。
実際のデータを見ると、勉強の好き嫌いについてのアンケートに勉強が「まったく好きではない」もしくは「あまり好きではない」と答えた子どもが、小学六年生時点では31.3%だった。これに対して、中学一年生では45.5%、中学二年生では57.3%と、2年間で一気に「勉強嫌い」が増加し、「好き」と「嫌い」の比率が逆転してしまうのだ。中学三年生になると56.3%と一時落ち着くのだが、やはり小六~中二が勉強嫌いになる重要なタイミングとなっているのがわかる。
実際の勉強時間についてのアンケートでは、やはり中学二年生ではじめて落ち込みが見られる結果に。高校受験を経て勉強時間が減るのは理解できるが、中学二年生のタイミングでの落ち込みは理由がつかみにくい。
また、勉強が「好き」な子の勉強時間を平均すると1年間を通じて増加しており、勉強が「嫌い」な子の勉強時間は減少しているという結果が出ている。やはり「勉強の好き嫌い」は実際の勉強時間にも影響しているようだ。
筆者にも覚えがあるが、思春期ど真ん中の「中二」では、多くの子が「なんで勉強しなきゃいけないんだ?」と悩むことだろう。その答えはなかなか出ないし、ちょうど大人に反発したくなる時期だから、「いいから勉強しろ!」と言われたりすればかえって勉強したくなくなるという悪循環が想像できる。7割近い子が「勉強が好き」と答える小学生のうちに、勉強の楽しさに気づくような体験をしておくことが、この難しい時期を乗り切るためには重要なのかもしれない。
なお、詳しいデータは以下のページで公開されている。
東京大学社会科学研究所・ ベネッセ教育総合研究所共同研究 「子どもの生活と学びに関する親子調査2016」
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)
(出典 news.nicovideo.jp)
<このニュースへのネットの反応>
【【悲報】これも「中二病」?勉強が嫌いになるタイミングは中学二年生という調査結果が(´・ω・`)】の続きを読む